紅葉の撮り方

紅葉を撮るレンズの選び方|広い景色・遠景・逆光の葉を撮り分ける

庭園の道から、紅葉した木々と池へ小型カメラを向ける撮影者

紅葉を広く写す標準ズームと、遠景の色を切り取る望遠を使い分けます。逆光の葉の撮り方、手持ちのレンズで足りる条件、富士フイルムXとキヤノンRF用の候補を紹介します。

目次
  1. 並木道や庭園全体は、標準ズームの広角側で撮る
  2. 対岸の赤い木を大きく写すなら、望遠ズームを足す
  3. 逆光の葉は、光の向きと暗い背景を探す
  4. 富士フイルムならXF16–50mm。遠くを撮るならXF70–300mm
  5. キヤノンのAPS-C機は、一本ならRF-S18–150mm

紅葉を撮るなら、まず景色を広く残すのか、色づいた一部分を大きく写すのかでレンズを選びましょう。並木道や庭園全体なら、手持ちの標準ズームで始められます。対岸の赤い木を大きく写したいときは、望遠ズームが役立ちます。

逆光で透ける葉も、特別なレンズを買う前に試せます。レンズ選びに加えて、光の向きと背景の選び方で印象が変わります。

並木道や庭園全体は、標準ズームの広角側で撮る

道の奥へ続く紅葉や、池を囲む木々を一緒に残すなら、広く写せる標準ズームが便利です。35mm判換算で24〜35mm相当を目安にすると、手前の道と奥の木々を一枚に入れやすくなります。

広く入れるほど、空や柵も写り込みます。まず主役にする木を一つ決め、画面の端に不要なものが入っていないか見てから撮りましょう。曇りの日に白い空が目立つなら、少し下へ向けて紅葉と道を中心にします。

残したいもの 35mm判換算の画角の目安 向くレンズ
手前の道から奥の並木まで 24〜35mm相当 標準ズームの広角側
一本の木と周囲の様子 35〜70mm相当 標準ズーム
対岸の木や遠い斜面の一部分 100〜300mm相当付近 望遠ズーム

手前の道から奥の木々までピントを合わせたいときは、絞り優先モードでF8前後から試せます。絞りは、レンズを通る光の量を調整する仕組みです。F値を大きくすると、ピントが合って見える範囲を広げやすくなります。風で葉がぶれるときは、F値を小さくするかISO感度を上げ、シャッタースピードを速めましょう。

対岸の赤い木を大きく写すなら、望遠ズームを足す

遠くの紅葉を撮って「肉眼ではもっときれいだったのに」と感じるなら、画面に入れた範囲が広すぎるのかもしれません。望遠側へズームすると、印象に残った赤や黄色を大きく写せます。枝の間の空や周囲の建物も画面から外しやすくなります。

池の対岸の紅葉へ望遠レンズを向け、写す範囲を絞る撮影者

望遠を使うときは、先に短い焦点距離で木を見つけましょう。そのあと望遠側へ回すと、狙う場所を見失いにくくなります。標準ズームの望遠端でも主役が小さいままなら、より長い望遠ズームが合います。

逆光の葉は、光の向きと暗い背景を探す

葉の後ろから光が当たる場所では、赤や黄色が透けて見えます。日陰の木々を背景に選ぶと、明るい葉が引き立ちます。レンズへ太陽の光が直接入って白っぽくなるときは、立つ位置やカメラの角度を少し変えましょう。

光を透かす低いモミジの枝へカメラを向ける撮影者

一枝を主役にするなら、標準ズームの望遠側から試します。葉へピントを合わせ、F値を小さくすると背景をぼかしやすくなります。葉の後ろに十分な距離がある場所を選ぶと、背景がさらにぼけやすくなります。

葉が暗く写ったときは、露出補正をプラス側へ少し動かします。露出補正は、カメラが決めた明るさを変える機能です。葉の明るい部分に色が残るところまで調整しましょう。透ける葉は、標準ズームでも楽しめます。葉脈や小さな水滴を大きく写すことが目的なら、花とマクロの選び方も参考になります。

富士フイルムならXF16–50mm。遠くを撮るならXF70–300mm

富士フイルムXを使う人には、まずXF16–50mmが合います。24〜76mm相当で、庭園全体から一本の木まで撮り分けられます。庭園を広く撮ったあと、そのまま一枝へ向けられます。

対岸の紅葉や遠い斜面を大きく写したいなら、XF70–300mmを選びましょう。107〜457mm相当まで使えるので、標準ズームでは小さく写る遠くの木も、大きく写せます。

レンズ 35mm判換算の画角 紅葉で選ぶ理由
XF16–50mm 24〜76mm相当 並木道から一枝まで一本で撮る
XF70–300mm 107〜457mm相当 対岸や遠い斜面の色を大きく写す

キヤノンのAPS-C機は、一本ならRF-S18–150mm

EOS R50やR10などのAPS-C機で、レンズ交換を減らして紅葉を撮るならRF-S18–150mmが便利です。約29〜240mm相当を一本でカバーします。並木を写したあと、遠い木へズームできるので、広い景色も遠景も撮りたい人に合います。

標準ズームを持っていて、もっと遠くの木を大きく撮りたいならRF-S55–210mmを加えましょう。約88〜336mm相当で、より狭い範囲を切り取れます。

RF-S18–150mmの撮れる範囲と新品購入案内と、RF-S55–210mmの使い勝手と新品購入案内で、それぞれの特徴を紹介しています。どちらもキヤノンRFマウントのAPS-C用です。

紅葉を見に行く日が決まっているなら、まず今のズームで広角側と望遠側を試してみましょう。広い景色は撮れていて、遠い木だけが小さいなら望遠を。レンズ交換をせず一日撮りたいなら、高倍率ズームを選びましょう。