イルミネーションを撮るレンズの選び方|街の光・人物・玉ぼけを撮る

イルミネーションは、街全体を残すならキットレンズから始められます。夜の人物や玉ぼけに明るい単焦点が役立つ条件と、焦点距離、露出、撮る距離からの選び方を紹介します。
目次
イルミネーションの街並みを広く撮るなら、まずはキットレンズを使ってみましょう。 夜の人物をぶらさず撮りたい、背景の光を大きな丸いぼけにしたい。そんな写真が欲しくなったら、F1.8やF2の明るい単焦点が候補になります。
人物を入れるか、どのくらい離れて撮るかを考えると、使いやすい一本を選べます。
街全体のイルミネーションはキットレンズでも撮れる
光の並木や広場を一枚に入れるなら、標準ズームを広角側にすると撮りやすくなります。人物を小さく入れて街の雰囲気を残す撮り方にも合います。最初から単焦点へ替えなくても、撮りたい広さをズームで調整できます。
手持ちでは、絞り優先モードでF値を小さくし、ISO感度をオートにして試しましょう。F値が小さいほど、多くの光を取り込みやすくなります。写真を拡大して建物や枝がぶれていたら、シャッタースピードを速くするためにISO感度を上げます。
三脚を使える場所で、止まった街並みを撮るなら、F8前後へ絞って長めの露光で撮る方法もあります。長く露光する間に人が動くと、その人はぶれます。街並みがきれいに写っていても、人物がぶれていることがあります。人物を撮るときは、シャッタースピードにも気を配りましょう。
夜の人物を撮るなら、明るい単焦点を選ぶ
人物を主役にするなら、F1.8〜F2の単焦点が役立ちます。キットズームより小さなF値を使えると、同じ明るさの写真を、より速いシャッタースピードで撮りやすくなります。顔や髪の動きによるブレを抑えやすく、暗い場所でも表情を残しやすくなります。

街灯や店の明かりが顔に当たる場所で、1/125秒あたりから試しましょう。顔や手がぶれるなら、さらに速めます。人物のブレを抑えるには、速いシャッタースピードが大切です。
背景の光を大きくぼかすには、人物を電飾から離す
玉ぼけは、ピントの外れた小さな光が丸くぼけたものです。人物へピントを合わせるときは、人物と後ろの電飾を離すと、背景の光を大きくぼかしやすくなります。人物が電飾のすぐ前に立つより、手前へ離れた場所で撮ってみましょう。
| 変えること | まず試す撮り方 |
|---|---|
| 背景の光を大きくぼかしたい | F値を小さくし、人物と電飾を離す |
| キットズームでぼけが小さい | 望遠側を使い、人物が同じ大きさになる位置へ下がる |
| 人物も街の光も見せたい | 広角側で背景を広めに入れる |
単焦点はズームできません。狭い通路で下がれないなら、長すぎる焦点距離は使いにくくなります。買う前に手持ちのズームを候補と同じ焦点距離に合わせ、同行者を入れられる距離か試すと選びやすくなります。
光が白く飛ぶときは、露出を少し下げてみる
電飾が白いかたまりになるなら、露出補正をマイナス側へ少し動かしましょう。光の色を残しやすくなります。反対に人物の顔が暗いなら、明るくするだけでなく、顔へ光が当たる立ち位置も見直します。
光の色と顔の明るさを、一度にすべて整えようとすると迷います。街の光が主役なら電飾の色を、人物が主役なら顔を見ながら決めましょう。撮った写真を一枚拡大し、顔のピントとブレも確認します。
カメラ別のおすすめ単焦点レンズ
同じ35mmレンズでも、センサーの大きさで写る範囲が違います。富士フイルムXの23mmは約35mm相当、ソニーAPS-Cの35mmは52.5mm相当、EOS R50やR10の35mmは約56mm相当になります。
| 対応するカメラ | 候補 | 向いている夜の写真 |
|---|---|---|
| 富士フイルムX | XF23mmF2 R WR | 人物と並木の光を一緒に入れる |
| ソニーEのAPS-C機 | E 35mm F1.8 OSS | 一人の表情と背景の玉ぼけ |
| キヤノンRF | RF35mm F1.8 MACRO IS STM | APS-Cでは一人の表情、フルサイズでは周囲も入れる |
富士フイルムXで同行者と街の雰囲気を残すなら、広く写るXF23mmF2が合います。
レンズ名のリンク先で、それぞれの特徴と購入先を紹介しています。まずは手持ちのキットレンズで撮ってみて、人物のブレや背景のぼけ方が気になったら、明るい単焦点レンズを検討してみてください。