野鳥の撮り方

初めての野鳥撮影におすすめの望遠レンズ|撮れる大きさと重さで選ぶ

池の岸から、枝に止まった小鳥へ望遠レンズを向ける撮影者

初めての野鳥用望遠は、鳥の大きさ、撮れる距離、持ち運べる重さから選びます。公園の小鳥と水辺のサギで必要な画角を考え、RF100-400mm、E 70-350mm、XF70-300mmへ案内します。

目次
  1. 公園の小鳥を大きく撮るには望遠レンズが便利
  2. 水辺の鳥は、対岸までの距離と体の大きさを見る
  3. 歩いて探すなら、600g前後の望遠ズームから選ぶ
  4. ズームを引いて鳥を見つけてから、大きく写す
  5. 持ち歩きやすい一本を選んで、近くの公園で撮ってみよう

野鳥撮影を始めるなら、鳥までの距離と、持って歩ける重さから望遠レンズを選びましょう。公園で近くに止まる小鳥と、川の対岸にいるサギでは、必要な焦点距離が変わります。鳥の大きさも違うので、「野鳥なら何mm」と一つには決められません。

散歩しながら探す人には、レンズ単体が600g前後の望遠ズームが候補になります。まず鳥を見つけ、短い焦点距離で画面へ入れてから大きくする。この使い方ができるズームは、最初の一本として扱いやすいレンズです。

公園の小鳥を大きく撮るには望遠レンズが便利

スズメほどの小さな鳥は、近くの枝に止まっていても標準ズームでは小さく写りがちです。長い焦点距離を使うと、離れたまま姿を大きく写せます。周囲の枝も一緒に残すか、鳥の姿を主役にするかでズームを変えましょう。

最初は、明るい場所に止まった鳥を狙うと撮り方を覚えやすくなります。木陰の小鳥や飛び立つ瞬間は、光や動きの条件が難しくなります。長いレンズへ替える前に、止まった鳥を見つけてピントを合わせるところから始めましょう。

撮りたい場面 35mm判換算の画角の目安 選ぶときの考え方
近い水辺のカモ、少し離れた大きなサギ 200〜400mm相当付近 周囲の水面も入れるなら短めで始める
公園の小鳥、離れた枝の鳥 400〜600mm相当付近 鳥を大きく写せる焦点距離を選ぶ
対岸の小鳥、広い干潟の遠い鳥 600mm相当を超える長さも候補 大きさに加え、運べる重さと支え方も考える

表の数値はレンズ選びの目安です。同じ400mm相当でも、小鳥とサギでは画面を占める大きさが違います。手持ちの望遠で撮った写真があれば、鳥がどのくらい小さかったかを見て、今よりどのくらい大きく写したいか考えてみましょう。

水辺の鳥は、対岸までの距離と体の大きさを見る

大きなサギは、小鳥より短い焦点距離でも大きく写しやすい鳥です。川岸から水面や草むらも入れるなら、望遠ズームの短い側が使えます。対岸の鳥の顔を大きく写したいなら、長い側へズームします。

川の対岸にいるサギへ、岸の遊歩道から望遠レンズを向ける撮影者

鳥へ近づくほど大きく撮れますが、逃げてしまうと撮影は続きません。鳥が落ち着いている距離を保ち、離れた場所からズームして撮りましょう。遠い鳥が小さいままなら、風景の中の一羽として残す撮り方もできます。

歩いて探すなら、600g前後の望遠ズームから選ぶ

鳥を探して歩く人には、ボディと合わせて持ち続けられる重さが大切です。RF100–400mm、E 70–350mm、XF70–300mmは、レンズ単体で約580〜635gです。使っているカメラに合わせて、次の三本から選べます。

対応するカメラ レンズ 35mm判換算の画角 レンズ単体の重さ
キヤノンRF・APS-C機 RF100–400mm F5.6–8 約160〜640mm相当 約635g
ソニーE・APS-C機 E 70–350mm F4.5–6.3 G OSS 105〜525mm相当 約625g
富士フイルムX XF70–300mm F4–5.6 107〜457mm相当 約580g

RF100–400mmはフルサイズにも対応します。フルサイズ機では100〜400mmの画角になり、同じ場所から撮るとAPS-C機より広く写ります。E 70–350mmはAPS-C用です。

キヤノンのAPS-C機で小鳥を大きく撮り始めるなら、640mm相当まで使えるRF100–400mmが合います。ソニーAPS-Cでは、鳥を見つけやすい70mmから長い350mmまで使えるE 70–350mmを選びましょう。富士フイルムXでは、約580gで歩きやすく、近い水辺の鳥にも使えるXF70–300mmが候補です。

三本とも手ブレ補正を備えています。鳥の動きを止めて写すには、次の手順でシャッタースピードも調整しましょう。

ズームを引いて鳥を見つけてから、大きく写す

最初から望遠端でのぞくと、写る範囲が狭く、鳥を見失いやすくなります。まず広く写せる側にズームを戻して、鳥を画面の中に入れましょう。

望遠レンズを左手で支え、池の向こうで止まっているサギへカメラを向ける撮影者

  1. ズームを短い側にし、肉眼で見つけた鳥へカメラを向ける。
  2. 鳥を画面へ入れ、ズームをゆっくり長い側へ回す。
  3. 目の位置へピントを合わせ、短く連写する。
  4. 写真を拡大し、目のピントと羽のブレを確かめる。

止まった鳥でも頭や体は動きます。シャッタースピードはまず1/1000秒で試し、暗さや鳥の動きに合わせて変えましょう。ISO感度をオートにすると、速いシャッタースピードを保ちやすくなります。

持ち歩きやすい一本を選んで、近くの公園で撮ってみよう

初めての望遠レンズは、どれだけ遠くを撮れるかだけでなく、無理なく持ち歩ける重さかどうかも大切です。明るい公園で小鳥を撮るか、水辺の大きな鳥を撮るかを決めると、必要な焦点距離を考えやすくなります。

上のレンズ名のリンク先で、それぞれの特徴とカメラのキタムラでの購入先を紹介しています。手持ちのカメラに合う一本を揃え、まず止まった鳥の表情を撮ってみましょう。