室内の犬・猫がぶれるときは?シャッター速度と明るいレンズの選び方

室内の犬や猫がぶれるときは、まず被写体ぶれと手ぶれを見分けましょう。動きに合うシャッター速度を試し、設定で足りる場合と明るいレンズを足す場合を分けて考えます。
目次
室内の犬や猫を撮ると顔や足がぶれる。そんなときは、レンズを買う前にシャッター速度を上げてみましょう。歩く姿なら1/250秒、じゃれて動く姿なら1/500〜1/1000秒を出発点にします。
その速さでは写真が暗くなったり、ISO感度を上げたときのざらつきが気になったりするなら、明るいレンズを足す理由があります。ソニーのAPS-C機なら、一匹の表情を撮るE 35mm F1.8 OSSと、部屋の中で写す範囲を変えられるSIGMA 18-50mm F2.8が候補です。
背景も流れるなら手ぶれ、犬や猫だけなら被写体ぶれを疑う
同じ「ぶれた写真」でも、原因によって直し方が違います。撮った写真を拡大し、目と背景の家具を見比べてください。
| 写真の見え方 | 考えられる原因 | 先に試すこと |
|---|---|---|
| 家具ははっきりしていて、顔や足だけが流れている | 犬や猫が動いたことによる被写体ぶれ | シャッター速度を上げる |
| 家具も犬や猫も同じ方向へ流れている | カメラが動いたことによる手ぶれ | 両手で支え、シャッター速度も上げる |
| 毛が流れず全体にぼんやりし、別の場所がはっきりしている | 目にピントが合っていない | AFの対象とピント位置を見直す |
手ぶれ補正はカメラの揺れを抑える機能です。犬や猫の動きは手ぶれ補正では止まりません。補正のあるレンズでも、動く顔を撮るときはシャッター速度を確保します。
目より鼻だけがはっきりしている写真は、ピント位置にも原因があります。動物の瞳検出に対応した機種なら、その設定を使いましょう。対応していない場合は、小さめのAF枠を目に重ねる方法があります。
歩く姿は1/250秒から、遊ぶ姿は1/500秒から試す
犬や猫の速さ、撮影距離、写真の中で占める大きさによって、必要なシャッター速度は変わります。次の値で一度撮り、目の周りを拡大して調整しましょう。
| 撮りたい姿 | シャッター速度の出発点 | ぶれが残ったとき |
|---|---|---|
| 座ってこちらを見る、ゆっくり顔を動かす | 1/125〜1/250秒 | 顔が流れるなら1/250秒以上へ |
| 部屋を歩く、おもちゃへ顔を向ける | 1/250〜1/500秒 | 足や顔の流れを見て速くする |
| おもちゃを追う、跳ぶ、激しくじゃれる | 1/500〜1/1000秒 | 1/1000秒でも流れるなら、さらに速くする |
最初は次の順で設定すると、何を変えたか分かりやすくなります。
- シャッター速度優先のS、またはTvモードにする。
- 撮りたい動きに合わせてシャッター速度を決める。
- ISO感度をオートにする。上限が低くて暗くなる場合は上限を上げる。
- 動く被写体を追うAF-C、またはサーボAFを使う。
- まず数枚撮り、目のぶれと写真の明るさを確かめる。
速度を上げるほど、光を取り込む時間は短くなります。室内で写真が暗くなったら、ISO感度の上限と、レンズの絞りがどこまで開いているかを確認しましょう。S・Tvモードで設定した速さを保てるかは、撮影画面の表示でも確かめられます。
窓辺で十分に撮れるなら、今のレンズを使い続けられる
日中なら、犬や猫が過ごす場所を窓辺に変えるだけで撮りやすくなることがあります。顔へ横から光が当たる位置なら、暗い部屋の奥より速いシャッターを使いやすくなります。

速度を上げても明るく撮れ、毛並みのざらつきも気にならないなら、まずは今のレンズで十分です。ピント外れが原因の写真は、レンズの明るさだけを変えても直りません。
夕方や夜にも撮りたい。窓辺へ移動できない。そのうえでISO感度を下げたいなら、開放F値の小さいレンズが役立ちます。例えばF5.6からF2.8へ開くと、同じISO感度と明るさを得るためのシャッター時間は計算上約4分の1です。F5.6で1/125秒だった条件なら、F2.8で約1/500秒にできる関係です。
F1.8まで開けば、さらに光を取り込みやすくなります。一方、近い距離ではピントが合って見える奥行きが狭くなります。鼻から耳まで全部をはっきり写したいときは、少し絞ることも考えましょう。
ソニーAPS-C機なら、撮る距離を変えられるかで一本を選ぶ
ここからの2本は、α6400などのソニーEマウント・APS-C機向けです。別のマウントのカメラには取り付けられません。
| レンズ | 35mm判換算の画角 | 開放F値 | 重量 | 合う撮り方 |
|---|---|---|---|---|
| E 35mm F1.8 OSS | 52.5mm相当 | F1.8 | 約154g | 少し離れて一匹の顔や姿を撮る |
| SIGMA 18-50mm F2.8 DC DN・ソニーE用 | 27〜75mm相当 | 全域F2.8 | 約290g | 狭い部屋で全身と表情を撮り分ける |
夜の室内で一匹の表情を撮りたいなら、E 35mm F1.8 OSSを選びましょう。F1.8の明るさと約154gの軽さが利点です。ズームはできないので、手持ちのズームを35mm付近に合わせ、いつもの部屋で収まるか試すと判断しやすくなります。E 35mm F1.8 OSSの詳しい撮り方と購入案内へ進めます。
部屋が狭く、犬や猫が近づいてくるたびに後ろへ下がれないなら、SIGMA 18-50mm F2.8を選びましょう。広角側で全身を入れ、離れたら望遠側で顔を大きくできます。このレンズにレンズ内手ぶれ補正はありません。ソニーE用SIGMA 18-50mm F2.8の使い勝手と購入案内で、明るさと取り回しを詳しく確認できます。
これからボディも選ぶ人には、動物の瞳AFに対応するα6400の選び方も参考になります。α6400はボディ内手ぶれ補正を備えません。犬や猫の動きを撮るときは、どの組み合わせでもシャッター速度を先に決めましょう。
レンズを足すなら、いつもの部屋で困ったことから選ぼう
「1/500秒にすると暗い」という悩みには、明るいレンズが役立ちます。「顔を入れるだけで後ろへ下がれない」という悩みには、広い範囲を写せるズームが合います。いつもの撮影場所でどちらに困るかを確かめれば、買い足す理由がはっきりします。
上の各レンズ記事では、カメラのキタムラの新品レンズ単体への購入ボタンを案内しています。暗い室内で表情を撮るならE 35mm、部屋での撮り分けを優先するならSIGMA 18-50mm。自分のカメラがソニーEマウントのAPS-C機だと確かめたら、合う一本の記事から購入案内へ進みましょう。